2017年9月14日木曜日

土壌67・千葉県鴨川市四方木(2017年)「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」みんなのデータサイト

本日は、みんなのデータサイトの「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」となる、ご依頼のありました土壌の測定結果についてです。
地点名は、「千葉県鴨川市四方木」
当方の「みんなのデータサイト」で比較対象可能な土壌測定の「67検体目」となります。

(測定風景)


「野帳」

(測定結果)
※スペクトルデータは、「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」に帰属しますので
公表とさせていただきます。

地点名:千葉県鴨川市四方木
調査年月:2017年6月7日
測定時間:43200秒
重量:1106.0
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ(精度99.7%)
セシウム137:16.3±3.74Bq/kg(測定下限値0.4Bq/kg)
セシウム134:12.1±2.81Bq/kg(測定下限値0.3Bq/kg)→補正値2.214±0.884Bq/kg
カリウム40:309±67.5Bq/kg(測定下限値3.2Bq/kg)

(判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:〇

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:○

アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:○
861keV:○

ベリリウム7
478keV:×

(まとめ)
天然核種
「カリウム40」
「ウラン系」(「鉛214」「ビスマス214」)を微量
「トリウム系」(「鉛212」「アクチニウム228」「タリウム208」)

人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(過大検出であり微量)

の検出と判断しました。
セシウム134については天然核種の影響を強く受けており過大検出と判断させて頂きました。

セシウム137については、ピークの高さから±の範囲に収まると判断しております。
セシウム134については、少しのピークが確認できる程度なので、過大検出で±の範囲を超えて
さらに小さな値であると考え、過大検出で微量と判断しました。

今回の結果から±の範囲を無視して、放射性セシウムの比率を考えますと
セシウム137:16.3Bq/kg
セシウム134:12.1Bq/kg

セシウム137:セシウム134=16.3:12.1=1:0.742331...

となります。
平成29年2月現在の放射性セシウム比率は「1:0.136」と言われておりますので、
セシウム134が高く検出されております。

±の範囲を最大にとって考えますと、
セシウム137=16.3+3.74=20.04
セシウム134=12.1-2.81=9.29

セシウム137:セシウム134=20.04:9.29=1:0.463572...

±の範囲を逆の方に最大にとって考えますと、
セシウム137=16.3-3.74=12.56
セシウム134=12.1+2.81=14.91

セシウム137:セシウム134=12.56:14.91=1:1.187101...

となりますので、
放射性セシウムの比率は
0.463572~0.742331~1.187101

の範囲に収まると推測されます。
したがって、放射性セシウムの比率は高くなっており理論値どおりの結果とはなっていません。
これは、セシウム134が天然核種の影響を強く受けてしまったためと考えられるためです。
なお、セシウム134については、ピークも僅かながら確認できるため、

セシウム137の値が間違いないものと判断して補正値を次のように算出しました。

セシウム137:16.3±3.74Bq/kg(測定下限値0.4Bq/kg)
セシウム134:補正値2.214±0.884Bq/kg

しっかりとした値を出すためには、ゲルマニウム半導体検出器で1.0Bq/kg程度まで
検出下限値を下げて測定したら判断できるものと推測します。

「みんなのデータサイト」に今回の土壌測定結果をアップしております。
検体IDは「39810」です。
公開URLは次の通りです。
http://www.minnanods.net/mrdatasoilget/mds2/39810

※2017年7月28日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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