2017年5月9日火曜日

腐葉土・岡山県新見市唐松(2017年)有限会社伴藤産業

本日は、ご依頼のありました堆肥についての測定結果です。
商品名は、「腐葉土」
産地は、「岡山県新見市唐松」
製造者は、「有限会社伴藤産業」
販売者は、「ええじゃん尾道」

岡山県新見市唐松で生産された「腐葉土」について、
畑で使用する前に確認しておきたいとの事でご依頼を受けました。

(測定風景)





(測定品詳細)
商品名:腐葉土
産地:岡山県新見市唐松
製造者:有限会社伴藤産業
製造工場:有限会社伴藤産業
販売者:ええじゃん尾道
生産年月:2017年4月
入手年月:2017年4月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA

(測定結果)
測定時間:43200秒
重量:631.7
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:3.83±1.26(測定下限値0.5Bq/kg)(過大検出であり微量)
セシウム134:誤検出であり不検出(測定下限値0.4Bq/kg)
カリウム40:114±28.8Bq/kg(測定下限値4.8Bq/kg)

(判定方法):スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV:〇
796keV:×

セシウム137
662keV:△

カリウム40
1461keV:〇

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:〇

ビスマス214
609keV:〇
1120keV:〇

[トリウム系]
鉛212
239keV:〇

アクチニウム228
338keV:〇
911keV、965keV:〇

タリウム208
583keV:〇
861keV:〇

(まとめ)
天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」(微量)

の検出と判断いたします。
今回の結果から、ほんのごくわずかセシウム137のエネルギーである662keVにピークが有ると判断しました。
有ったとしても2~3Bq/kgの範囲に収まると推測されます。
ゲルマニウム半導体検出器で1.0Bq/kg程度まで検出下限値を落として測定することが出来れば
値が確定すると考えられる事を申し添えておきます。
なお、過去の大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響で
日本全国の土壌から5~10Bq/kg程度のセシウム137が検出されてもおかしくはない状況です。
ちなみに、広島県西藤町の畑の土壌から、セシウム137が「3.47±0.53Bq/kg」の値で検出されております。(2016年8月6日現在)
ですので、堆肥として使用する上で問題はなく、安心できる結果であることを申し添えておきます。

※2017年3月14日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

==========================================================
・Facebookファンページについて
おのみち -測定依頼所-」のFacebookのファンページを作成しました
皆様の「いいね!」をよろしくお願いいたします


・利用料等の口座を開設しました
トラブル防止のため、利用料等は口座振り込みをご利用ください
「利用料口座の開設」と「広告用チラシの刷新」について

・長時間測定を可能にするために、測定室の環境整備を行っています
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
・非電化工房へ長時間測定についてお問い合わせ内容等
========================================================== 

0 件のコメント:

コメントを投稿