2016年5月11日水曜日

カツオ(初ガツオ)・宮崎県(2016年)スーパーダイレックス

本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「カツオ(初ガツオ)」
産地は、「宮崎県」
製造者及び販売者は、「スーパーダイレックス」

海の汚染もいろいろと言われている中、カツオについて出来るだけ知っておきたい。
そのためにも、定期的に見ておきたいとのことからのご依頼でした。
依頼元は
高知県放射能データ測定研究所」(Facebookページ)
となります。
ありがとうございます!

今回で10検体目となります。
なお、今までの測定結果は次の通りです。
「みんなのデータサイト」では
http://www.minnanods.net/mrdatafoodsearch?mds_scatid=d%3A0&rows=20&year_s=&month_s=&year_e=&month_e=&sokuteisyoid=25&food=%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%AA&order_by=&order_by_desc=&mrdate=1&clubid=mds2

当方のブログでは
「カツオ・長崎県沖(2013年)高知県中央卸市場・石黒水産 」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_14.html

「カツオ・鹿児島県沖(2013年)高知県中央卸市場・石黒水産」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_15.html

「カツオ・高知県土佐沖(2013年)スーパーデイズ・高知県四万十市内」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/01/2013_17.html

「カツオ・宮崎県沖(2014年)スーパーデイズ(高知県四万十町)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/2014_10.html

「カツオ(居つきガツオ)・高知県黒瀬町佐賀沖(2014年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/10/2014_7.html

「カツオ(居つきガツオ)・土佐沖・高知県(2014年)スーパーデイズ・高知県四万十市内・ゲルマクロスチェック結果有」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/12/2014_26.html

「カツオ(上りガツオ)・九州鹿児島沖・豊後水道・宮﨑県(2015年)有限会社丸広水産 ダイレックス広見店」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/06/2015_8.html

「カツオ・長崎県(2015年)スーパーデイズ(高知県四万十町)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/10/2015.html

「カツオ・鹿児島県(2015年)スーパーダイレックス(愛媛県)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2016/02/201.html

上記9件です。
さて、今回の検体写真は次のとおりです。
(測定風景)



(商品詳細情報)
食品名:カツオ(初ガツオ)
産地:宮崎県
製造者:スーパーダイレックス(愛媛県)
製造工場:スーパーダイレックス(愛媛県)
販売者:スーパーダイレックス(愛媛県)
生産年月:2016年3月
入手年月:2016年3月
賞味期限:2016年3月28日
ロットナンバー:NO DATA

(測定結果)
測定時間:43200秒
重量:1105.8
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ(精度99.7%)
セシウム137:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
カリウム40:98.2±23.4Bq/kg(測定下限値2.7Bq/kg)

少しセシウム137のピークが見えますので、2σでの測定結果も出しております。

解析精度2σ(精度95.4%)
セシウム137:0.251±0.217Bq/kg(測定下限値0.2Bq/kg)
セシウム134:不検出(測定下限値0.2Bq/kg)
カリウム40:98.2±22.1Bq/kg(測定下限値1.8Bq/kg)

(判定方法)スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:△

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

(まとめ)
天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」(微量)(疑い)

の検出と判断しました。
ですが、セシウム137について値を確定するには、ゲルマニウム半導体検出器による測定が必要であることを申し添えておきます。
なお、セシウム134についてはピークが確認できないことから、福島第一原子力発電所の事故による影響なのかどうかまでは
判断できません。
平成28年3月現在で理論値では「セシウム137:セシウム134=1:0.204」と言われておりますので
今回のセシウム137の結果から
セシウム137=0.251
としますと、
「0.251×0.204=0.051204」
となりますので、セシウム134について0.01Bq/kg程度まで測定できれば
過去の大気圏内核実験によるものなのか、福島第一原子力発電所の事故によるものなのか判断が出来るものと推測します。

※2016年4月8日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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