2015年7月28日火曜日

西日本測定所ネットワーク測定プロジェクト:天然本マグロ・鳥取県(2015年)

本日は、「西日本測定所ネットワーク測定プロジェクト」の測定結果についてです。
気になる検体を2~3月毎に一つ、南福崎土地株式会社放射能測定室所有のゲルマニウム半導体検出器で測定しようというものです。
測定結果は、西日本測定所ネットワーク内で共有され各自で公開OKというものですので、ご紹介したいと思います。

この度の測定は第7回目になります。第1回目~第6回目までの結果は以下のとおりです。
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第1回目
「西日本ネットワーク測定プロジェクト:鰆(さわら)・兵庫県(瀬戸内海)(2014年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/2014_4.html
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第2回目
「西日本測定所ネットワーク測定プロジェクト:剣先イカ・長崎県(2014年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/08/2014_6.html
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第3回目
「西日本測定所ネットワーク測定プロジェクト:鮭(サケ)・北海道(2014年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/10/2014_73.html
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第4回目
「西日本測定所ネットワーク測定プロジェクト:鯖(サバ)・青森道(2014年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/12/2014_19.html
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第5回目
「西日本測定所ネットワーク測定プロジェクト:ツバス・千葉県(2015年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/02/2015_24.html
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第6回目
「西日本測定所ネットワーク測定プロジェクト:ヒラメ・茨城県(2015年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/05/2015.html
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さて、第7回目は、「おのみち -測定依頼所-」が担当となりましたので、
何が良いか検討した結果、鳥取県境港で水揚げされた「天然本マグロ(赤身)」を選定いたしました。

(選定理由)
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今回のお魚を選定するに当たり、
どのお魚を選定しようかいろいろと検討を重ねたところ、
鳥取県境港市の「天然本マグロ」
を選定しました。
理由として、

「境港で水揚げされたマグロは、どうやら秋田や青森・新潟等北の方の船が持ち込んだものがほとんどと伺いました。
去年は知らずに食べたのですが、それを知って今年は食べにくくなりました。
実際にはどうなのか、検出される程のものなのかどうか知りたいのです。」

との情報提供があったことからです。

他にもいろいろと候補として次のものがありました。
同じ鳥取県境港市で養殖されている「銀シャケ」←養殖業者と餌の心配があるとのこと。ですが、当方の購入範囲では見つからず。

他に実際に手に入れることのできる魚としては・・・
○宮城県:銀さけ
○島根県:クロハギ
○鳥取県:丸アジ、天然マグロ、腰長マグロ
○広島県:タモリ、あこう、赤舌ひらめ、穴子
○三重県:ゴマサバ
○千葉県:塩サバ
○北海道:からふとししゃも
○アメリカ:あぶらかれい
etcがありました。
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(測定風景)






(測定結果)
当方の測定結果は
食品名:天然本マグロ(赤身)
産地:鳥取県境港市
製造者:不明
製造工場:不明
販売者:株式会社エブリイ 尾道新浜店
生産年月:2015年7月9日
入手年月:2015年7月9日
賞味期限:2015年7月10日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒(12時間
重量:992.7g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ(精度99.7%)
セシウム137:不検出(<0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(<0.3Bq/kg)
カリウム40:117±27.7Bq/kg

続いて、南福崎土地株式会社放射能測定室によるゲルマニウム半導体検出器による測定結果です。
測定器は「テクノエーピー社製:TG150B」となります。

測定時間:46623秒(12時間57分3秒
重量:1025g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:0.33±0.09Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.2Bq/kg)
カリウム40:133.81±3.87Bq/kg




となりました。
明確なピークは確認できませんでしたので、当方は不検出と判断しておりましたが
この結果を受けて2σの結果も急遽出してみたところ、
(測定条件等は変えておりません。3σ→2σにしたのみです。)

解析精度:2σ(精度95.4%)
セシウム137:0.287±0.240Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.2Bq/kg)
カリウム40:117±26.3Bq/kg

となりました。
ただし、ピークがハッキリとは確認できず、無理やり数値を出しておりますので、
ゲルマによるクロスチェックが無いとどうにも言えない結果です。
セシウム137の値については、ゲルマで「0.33±0.09Bq/kg」ですから、「0.24~0.42Bq/kg」となります。
この辺りの判断がとても難しく今後の課題となっております。

次回は、2015年9月26日(土)に「阪神・市民放射能測定所」にて行います西日本測定所ネットワーク第12回目の会合にて、検体の最終選定及び準備を行う予定です。
ご要望がございましたら、当ブログにでも書き込んでいただければ、西日本測定所ネットワーク内でそのご要望をお伝えしたいと思います。
なお、検体代の高価な魚をメインに考えております。ご了承ください。
よろしくお願いします。

※2015年7月10日及び2015年7月26日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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