2015年1月17日土曜日

もち米(玄米)・栃木県(2014年)

本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「もち米(玄米)」
産地は、「栃木県那須塩原市」
製造者及び販売者は、「非公開」

食糧庁長官賞を受賞した「もち米」とのこと。
那須塩原市は、放射能汚染されてしまった場所でもあります。
現在の食品中の放射性セシウムの基準値は100Bq/kgです。
検出されないようなら食べたい。そういう意味でも測定の依頼がありました。




それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:○

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:○
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム134」
「セシウム137」

の検出と判断いたします。

セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できます。
結果として、
セシウム137及びセシウム134を検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種のカリウム40、人工核種のセシウム134、セシウム137を検出と判断しました。
なお、平成26年12月現在のセシウム137:セシウム134の比は1:0.311です。
この度の結果から
セシウム137:セシウム134=3.60:0.795=1:0.22083...
とセシウム134の値が少し低く検出されております。
ですが、微量であることと、±の範囲で考えた場合、0.311の範囲に収まるため
(※3.60×0.311=1.1196)
福島第一原子力発電所の事故由来と考えて差し支えない結果となっております。

食品名:もち米(玄米)
産地:栃木県那須塩原市
製造者:非公開
製造工場:非公開
販売者:非公開
生産年月:2014年
入手年月:2014年12月(精米年月日2014年12月11日)
賞味期限:2015年3月21日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:918.9
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:3.60±1.05Bq/kg
セシウム134:0.795±0.483Bq/kg
カリウム40:72.4±18.8Bq/kg

※2014年12月17日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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