2014年2月1日土曜日

生かき(牡蠣)・広島県海域三津湾(2014年)マルショウ水産

本日は、自主測定させていただきました食品の測定結果についてです。
食品名は、「生かき(牡蠣)」
産地は、「広島県海域 三津湾(M)」
製造者及び販売者は、「マルショウ水産」


牡蠣からセシウムが出たという話は、当方ではあまり聞いてはいないのですが心配ではあります。
広島県産であるから大丈夫ではなく、継続的に見ておくことで安心して食べることが出来ます。

なお、昨年当方で同じ海域の生かきを自主測定した結果はこちらになります。

「牡蠣(広島県産)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/02/blog-post_9.html

前回は、量を節約して容器に約6割詰めて測定を行う「半量充填」を使用しました。
ですが、いろいろと学んでいくにつれて半量充填の特性が分かりましたので、現在では食品に対しては全量充填でのみ測定を行っております。


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に不検出と判断しました。

(判定方法)
605keV、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにも、ピークが確認できません。
この度の測定結果では・・・


天然核種
「カリウム40」

のみの検出と判断します。
セシウム137及び134共にピークが確認できませんので、不検出と判断させていただきました。
余談ですが、牡蠣からは放射性銀「Ag-110m」という問題があります。
ですが半減期は250日と短く、今現在ではよほどのことがない限り検出されるものではないと考えられます。
放射性銀が崩壊してできるカドミウムの問題はこの際は置いておきます。

また、放射性銀のガンマ線のエネルギーは658keVなので、セシウム137の662keVに近いエネルギーです。
ですので、セシウムはあまり取り込まないが放射性銀を濃縮しやすいカキ、貝類、イカ、タコ等から、もしセシウム137が検出された場合、放射性銀を疑う必要があります。


商品名:生かき(牡蠣)
産地:広島県海域 三津湾
製造者:マルショウ水産
製造工場:マルショウ水産
販売者:マルショウ水産
生産年月:2014年1月30日
入手年月:2014年1月30日
賞味期限:2014年2月2日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:936.2g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.3Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:75.2±19.7Bq/kg

※2014年1月31日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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