2013年12月4日水曜日

ワラ(牧草)・広島県庄原市(2013年)ふくふく牧場

本日は、ご依頼のあった堆肥扱いとしての測定結果についてです。
検体名は、「ワラ(牧草)」
産地は、「広島県庄原市」
製造者及び販売者は、「ふくふく牧場」

広島県庄原市で、自家産の牧草とワラのみで牛を育てられており、
飼料の中に、放射能が濃縮されやすい米ぬか等を混ぜることもなくしっかりと管理されて飼育されているようです。

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(追記:2013年12月16日)
自家産のワラのみではなく、地元農家さんから頂いた野菜類や地元のお米の米糠も
エサとして与えていることもあるようです。
訂正してお詫びいたします。
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「ふくふく牧場」のブログ

http://blogs.yahoo.co.jp/dairyfarmers22
(以下抜粋です)
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牛のえさの草を育てるところから しぼった牛乳でチーズを作るところまですべてを家族で行います。
現在5頭のジャージー牛を放牧しながら私たちが育てた草を食べさせて育てています。
放牧地にも牧草畑にも農薬は一切使0いません。
ときどき、地域の方から頂いたお野菜や芋づるなどをあげることもあります。
牛が草を食べて歩きまわり、うんちやおしっこをすることで牛はもちろん、放牧地の山野もますます健康になっていきます。

 「ふくふくナチュラルチーズ」のこだわり
1 おいしいチーズはおいしいミルクから
運動をして健康に幸せに育ったジャージー牛のミルク。優しい甘みとコクがあります。 

            
2 牛の食事を大切に
牛たちの餌は100%地元産。そのうちほぼすべてを牧場で手作りしています。
春から秋は放牧地で自由に自然の草を食べたり、牧場で育てた草や畦草を刈ってあげます。
冬は干し草やサイレージ(草の漬物)を食べます。輸入飼料・濃厚飼料を与えていません。

 
3 無添加&低温でじっくり殺菌
チーズ製造においても、保存のためにも添加物は一切使用していません。
生乳の風味や成分を保つために低温殺菌(68~63度で30分維持)を行っています。
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以下Twitterより抜粋
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福島県いわき市の山奥に拓いた小さなジャージー牧場。原発事故後広島へ移転。
2013年3月より、庄原市口和町にてチーズ販売再開。
牛たちの餌や飼い方から責任を持ち、安心して食べられる美味しいナチュラルチーズを作りたい。
通年放牧・自家飼料で元気な牛を育て、モッツァレラとリコッタチーズを製造販売しています
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以下、報道機関様による「ふくふく牧場」の紹介ページです。
「いわき情報サイト」
http://www.iwaki-web.tv/area/fukufuku.html

「TSSテレビ新広島:アナウンサーブログ」
http://www.tss-tv.co.jp/ana_blog_ishii/20130417.html

「庄原市観光協会スタッフブログ」
http://ameblo.jp/shobara-satoyama/entry-11525750474.html

etc...



それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に不検出と判断しました。


(判定方法)
605keV、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにも、ピークが確認できません。

この度の測定結果では・・・

天然核種の
「カリウム40」

の検出と判断します。
セシウム137及び134共に「不明瞭(測定時間不足)」との結果となっておりますが、
セシウム134があれば検出される、605keV、796keV、802keVにピークが確認できませんし、
セシウム137があれば検出される、662keVにもピークが確認できません。
よって共に不検出と判断させて頂きました。
本牧草で牛を育てられた場合、セシウムを含んだ牛乳や牛肉になる可能性はほぼないものと思われます。

490keV付近の膨らみについては、現在調査中です。
人工核種といったものではなく、昔から存在する天然核種の一種又は対消滅といった
測定器の特性上のもののどちらかであると推測されます。
ですので、この490keV付近のピーク自身には、心配されるようなことはないことを申し添えておきます。



なお、ふくふく牧場さんは主にチーズの販売ですが、
尾道市にあります「ビズー」さんでは、今回の結果を踏まえてふくふく牧場さんの牛肉の取り扱いを始められております。
facebook上「ビズー」
http://www.facebook.com/pages/%E3%83%93%E3%82%BA%E3%83%BC-BISOU/456202977766698

ビズーさんでの「ふくふく牧場」さんにかかるお話1
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=583252061728455&set=a.477250508995278.1073741825.456202977766698&type=1

ビズーさんでの「ふくふく牧場」さんにかかるお話2
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=584596934927301&set=a.477250508995278.1073741825.456202977766698&type=1

牛肉は、産地表示や飼料の問題で放射能については産地での把握が難しく、
今まで心配されて震災後も口にされていない方も多いと伺っております。
当方もそうでした。
ふくふく牧場さんの牛肉であれば、安心して食べることができるものであると思われます。




商品名:ワラ(牧草)
産地:広島県庄原市
製造者:ふくふく牧場
製造工場:ふくふく牧場
販売者:ふくふく牧場
生産年月:2013年10月
入手年月:2013年11月10日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:156.4
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)

解析精度:3σ
セシウム137:<2.4Bq/kg
セシウム134:<2.1Bq/kg
カリウム40:236±69.8Bq/kg


※今年の11月14日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
 
 



 

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