2013年10月17日木曜日

生しいたけ・広島県(2013年)生活協同組合ひろしま

本日も、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「生しいたけ」
産地は、「広島県」
製造者及び販売者は、「生活協同組合ひろしま」

 しいたけ、気になりますよね。
広島県産ということですが、生活協同組合の出荷となってます。
生産者が限定されていませんし、どういう状態なのかみてみないとわかりません。


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134は不検出ですが、137は検出と判断しました。


(判定方法)
600keVにピークが確認できますが、796keV、802keVにはピークは確認できません。
662keVには、ピークが確認できます。

この度の測定結果では・・・

天然核種の
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)

人工核種の
「セシウム137」


の検出と判断します。
セシウム134のピークは確認できませんので、福島第一原子力発電所事故由来のものではなく、
大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響であると考えられます。

なお、先日のツイッターでもリツイートしましたが、
鳥取県の大山付近に自生しているキノコ(コウタケ)から、
セシウム137のみが、344±69Bq/kg検出されています。
参考リンク先
(座間放射能測定室のブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/zamasokutei/10182809.html


その値と比べると、今回の生しいたけの値は微々たるものですが、
気を付けていきたい食品であるとは思われます。




商品名:生しいたけ
産地:広島県
製造者:生活協同組合ひろしま
製造工場:NO DATA
販売者:生活協同組合ひろしま
生産年月:2013年9月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:574.5
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:2.88±1.21Bq/kg
セシウム134:<0.6Bq/kg
カリウム40:64.7±18.9Bq/kg


※今年の9月26日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
 





 

2 件のコメント:

  1. 生しいたけでも、検出されるものがあるんですね。ショックです。

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    1. 書き込みありがとうございます。
      キノコ類は、軒並み注意したほうが良い感じですね。
      しいたけは、出やすいキノコですので、実は検出されないものを見つけるのも結構難しい感じです。
      産地では判断できない感じです。
      なお、原木しいたけであれば、原木からしっかりと管理して生育させればセシウムが検出されないしいたけを栽培することも可能なようです。

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